コミュニケーションとはなんぞや

以前、ライターとして参加させていただいた、とある仕事。
大元のクライアント様との間にはデザイナーがひとり。。。

「何とかこれで原稿を書いて欲しい」と渡された
クライアントの資料とその時点のラフ。
見てみると、資料は書くネタにはならなさそう。
あんなのはないですか?こんなのはないですか?と聞いてみても、
どうやっても、これ以上のネタはクライアントから出ないとのこと。

それでも書きますよ、もちろん。
無いなら無いなりに書くのがプロですからね……。

原稿を何とか仕上げて提出してしばらくすると、
クライアントも原稿案を見て色々思いついたのでしょう、
いろいろと訂正された原稿がデザイナーから送られてきました。

で、メールには、クライアントが書いたであろう原稿と、
デザイナーの「これで大丈夫でしょうか?」
「どうも荒いのでリライトお願いします」というコメント。

…いや、それが大丈夫かどうかはわかりません。
修正内容だけでは修正はできてもリライトはできないです……。

クライアントがどういう気持ちで、どういう理由で訂正したのか、
どういう部分が気に入らなくて、どうしたくて書き直したのかが一切書いてない。
ただクライアントが修正した内容だけ。
修正に至った意図やプロセスが分からないと、
大丈夫かどうかは判断できないですよね……。
もっと言うと、何がどう大丈夫なのか?

なぜ書き直したのか教えて欲しいとデザイナーにお願いしたら、
今度は、クライアントのメールが丸々転送されてきました。
いやいや、ディレクターさんから、相手の意図を確認&説明してほしいとやりとりしてると、
来ました、殺し文句が……。
「私ディレクターじゃなくて、デザイナーなんで……」

役職や肩書きはデザイナーかもしれませんが、
やっているのは、間違いなくディレクターの仕事ですがどうしましょう。

最近は、どこでもコミュニケーション力の重要性が叫ばれます。
10伝えたいなら、20伝えてようやく10伝わるかどうかだと思うのですが、
5伝えて、10伝えたぞ的な(残りの5は感じろ……?笑)というパターン、
変わっていくといいな、と思う今日この頃です。