『Salad』2017年1月号
和歌山県医師協同組合が発行する、ドクターのための情報誌『Salad』。ライターとして巻頭特集のテーマ企画、取材、執筆などを担当しています。
巻頭特集は、毎年和歌山県にちなんだテーマを1年間紹介するというスタイルになっており、ショートカプチーノにて、企画提案や取材、制作ディレクションなどを担当させていただいています。
第六回となる今回の「和歌山県内の歴史的近代建築物を巡る」は、「旧葛城館」です。
ご存じの方も多いと思いますが、JR和歌山線の高野口駅前には、趣のある風情をたたえてそびえ建つ建物があります。それが旧葛城館。1900年ごろに建てられた木造3階建ての建物です。もともとは高野山登山のためにこの地を訪れる観光客向けの旅館だったそうです。すでに現在は旅館としての営業は行っていませんが、この地が高野山を訪れる人々で賑わっていた時代を象徴する建物として地元の人々に愛されています。現在、建物内部は一般公開されていませんが、撮影ということで特別に入らせていただくことができました。
さらに驚くべきは、この文化財を葛城館を営んでいたご子息の方が今も大切に管理し、実際に今も住んでおられるという点です。記事にはなりませんでしたが、文化財に住む大変さや素晴らしさというお話もおうかがいし、素晴らしい取材となりました。
取材にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!