『Salad』2017年4月号

和歌山県医師協同組合が発行する、ドクターのための情報誌『Salad』。ライターとして巻頭特集のテーマ企画、取材、執筆などを担当しています。
巻頭特集は、毎年和歌山県にちなんだテーマを1年間紹介するというスタイルになっており、ショートカプチーノにて、企画提案や取材、制作ディレクションなどを担当させていただいています。

第八回となる今回の「和歌山県内の歴史的近代建築物を巡る」は、「旧松井家別邸」です。

「松井家別邸」と書くと和歌山でも知る人は少ないのですが、「がんこ六三園」と書くと知っている人が一気に増えます。あのがんこ寿司が国登録有形文化財の建物をレストランとして運用して営業しています。

「旧松井家」とある通り、この家屋を建てたのは大正時代に相場師として名を馳せた松井伊助という人です。約6,600平方メートルの敷地に、ふんだんに屋久杉などを使い贅を尽くした建てた屋敷が、この「旧松井家別邸」です。基本的に和風建築で建てられているのですが、一部の施設の建物などは当時流行の兆しがあった洋風建築の赴きも採り入れられており、当時のトレンドを垣間見ることもできます。

もちろん「がんこ六三園」として営業していますから、建物の中で食事をいただくことができます。有形文化財の建物で食事をいただくというのはなんとも贅沢な話ですね。
この施設が素晴らしいのは庭。とにかく美しいです。文化財の施設の中からこの庭を眺めながらいただく食事は格別です。
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取材にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!